FEATURE 第2回目は、村田篤美さんの特集をお届けします。
2006年9月下旬、ニューヨークCAELUM GALLERYにて
村田篤美さんの展覧会[Shapes of Sumi -墨の造形-]が開かれました。
チェルシー地区一角の、歴史を感じさせる白い建物の一室。
ギャラリーだけが集まる素敵な建物の3階にCAELUM GALLERYはあります。
写真と言葉を通して
展覧会初日の空気、雰囲気などをお届けできたらと思います。

ギャラリー入り口
温かな木のプレートに
迎えられます。

細く長い竹の棒にタペストリーを通し
天井から吊り下げての展示。
4メートルの天井に長いタペストリーが映えて
とても気持ちのよい空間が広がっていました。

レセプション前の風景。
届けられたきれいなお花とともに
華やかで温かなオープニングを迎えます。

レセプションが始まると続々と人が集まります。



長いタペストリーは天井近くから床近くまであり、
近くに寄って見ることで
和紙の細かな風合いや墨の美しさを一段と感じることができます。
やわらかな風によって微かに揺れている様子がとてもきれいです。

タペストリーの揺れるなか
人が通り抜ける瞬間。


真剣な表情や 楽しい表情。
思い思いに作品を鑑賞される様子が、
とても印象深かったです。
大きな壁一面に広がる100枚の作品は
和紙に百人一首の言葉が一句ずつ書かれたもの。
その横に貼られている英語で書かれた解説に
じっくりと目を通していらっしゃる方も。


どうやって作品が作られるのか
和紙の原料はどんなものを使っているのか
外国の方々が作家ご本人に熱心に質問されている光景を多く目にし、
日本の[和紙]や[紙漉き]、[墨]に対する関心の高さを感じました。
オープニングレセプションは
大盛況のうちに終了しました。

そして今年2007年もニューヨークCAELUM GALLERYにて
第2回目となる個展が開催されました。
[Atsumi-“Shapes of Sumi” 9.25-10.13 2007 CAELUM GALLERY]
また日本でも同タイトルの個展が開催されます。
[村田篤美-「墨の造形」12.7-12.13 2007 ギャラリーWALL、Doorにて同時開催]
この模様も今後お伝えできればと思います。
村田篤美さんの作品は
KAUNISのONLINE STOREにてお取り扱いしております。
[墨の灯りシリーズ]と[陶器シリーズ]、是非ご覧ください。