tanka_namebar.jpg

江戸時代後期に最盛期を迎えた最も古い郷土玩具である伏見人形。
全国で90種類以上もある土人形のなかで、
伏見人形の系統をひかないものはないと言われるほどの土人形の元祖であり、
民俗的な美しさを誇っている。

現在残っている原型, 土型は2000種ほどあり、
往時の風俗, 伝説を人形に表現したものがほとんど。

節句もの、教訓もの、おもちゃ、観賞もの、おとぎ話の登場人物などが、
鮮やかな色彩で仕上げられている。

ユーモアに富んだ面白さ, 豊かな味, そしてその一つ一つに
滲み出て来る庶民的な素朴さは外国の人々にまで親しみを持たれている。

伏見街道沿いには約60軒もの窯元が軒を連ねていたが、
現在では江戸寛延年間 (1748-51年)創業の窯元、丹嘉のみ。

7代目である大西時夫氏が当主であり、唯一残された伏見人形の製造元として伝統を守り続けている。


[HP]
丹嘉